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光が少しずつ、零れ落ちてゆくのです

砂時計のように
手で掬った水のように


(*゚ー゚)「~♪」

鼻歌交じりに道を行く女性。
白い杖で道をつき、それでいて臆すことなく進んでいました。

短めの髪。
焦げ茶色のそれは、陽に照らされ少し明るみを増しています。

(,,゚Д゚)「おお、しぃちゃん。今日も散歩かい?」

(*゚ー゚)「ギコさん、おはよー。散歩散歩、そっちは品出し?」

(,,゚Д゚)「おう、気をつけてなー。後これやるよ」

(*゚ー゚)「えーっと、リンゴ・・・かな?ありがとう」

(,,゚Д゚)「そ、リンゴ。じゃあな」

手を振りあい、女性は再び道を進みます。
手に持ったリンゴはとても綺麗な色をしていました。


ミ,,゚Д゚彡「ん?しぃちゃん来てたのか?」

(,,゚Д゚)「おう。もう行っちまったけどな」

ミ,,゚Д゚彡「・・・良い子だよな」

(,,゚Д゚)「・・・だから、なおさら、な」

ミ,,゚Д゚彡「ああ」



(*゚ー゚)「~♪」

从'ー'从「しぃちゃん、お出かけ?」

(*゚ー゚)「おはよ―。ちょっとそこまでね」

从'ー'从「あ、今日は日差し強いからこれ被ってくといいよー」

(*゚ー゚)「おっ、麦藁帽だね。さーんきゅ」

从'ー'从「気をつけてね~」

(*゚ー゚)「はーい」



从'ー'从「しぃちゃんは強いなー」

从'ー'从「私も頑張ろ~」




(*゚ー゚)「ふふふーん♪」

女性は少しずつ街の外れに近づきます。
見えてくるのは大きな緑の絨毯。
春には色とりどりの花が咲きます。

しかし、彼女が感じれるのは、香りだけなのです。

(*゚ー゚)「ん?」

何処からか、しくしくと声が聞こえます。
女性はその声に近づきます。

(。><)「びえええええ」

(*゚ー゚)「泣いているのはだぁれ?」

女性はきっと気付いているでしょう。
それでも尋ねます。

( ><)「ぼくなんです!」

(*゚ー゚)「はい。ビロ君おはよー」

女性は少年の隣に座ります。
辺りは綺麗な緑でいっぱいでした。

(*゚ー゚)「また喧嘩したの?」

( ><)「僕は悪くないんです!悪いのはあっちなんです」

(*゚ー゚)「・・・そっか」

( ><)「・・・どうかしたんですか?」

(*゚ー゚)「え?どうして」

( ><)「だって、ここで見るお姉さんはいつも悲しそうなんです
      今日は、いつもよりもーっと悲しそうなんです」

どうしてですか?
少年は何度も何度も尋ねます。

(*゚ー゚)「んー。仲直りができなかったからかなー」

( ><)「仲直りができないと、悲しいんですか?」

(*゚ー゚)「うん。何よりもずっとずっと悲しい」

( ><)「何も見えないより?」

少年に悪意はないのでしょう。
本来なら相手を傷つけてしまうような言葉。

女性はそれに微笑みながら答えました。

(*゚ー゚)「仲直りができないと、もっと見えなくなっちゃうの」

( ><)「よくわかんないです・・・」

(*゚ー゚)「大丈夫、仲直りしちゃえばいいのよ」

( *><)「それもそうなんです!話してくるんです!!」

(*゚ー゚)「じゃあねー」

( *><)ノシ




(*゚ー゚)「悲しそう、か」

女性はごろりと横になります。
眠ってしまうと街の方向を忘れてしまいそうなので眠れません。

(*゚ー゚)「いつか、仲直りしよう。また・・・ここで笑うんだ」

「しぃちゃーん」

遠くから自分を呼ぶ声が聞こえます。
それは一つではなく、幾つもあるのです。

(*゚ー゚)「はいはーい」

女性は白い杖で地面を撫でて歩きます。


昔見た、小さくも確かな光を思い出しながら――――。








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この短編は5月16日に投下された短編の番外編です
現在纏めはないと思います
2009.05.18 Mon l 作品 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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